私は小学校3年生から中学校3年生まで、クラブ活動でサッカーをしていました。
中学生のころは同級生メンバーだけで20人以上いましたが、実力差でレギュラーメンバー(Aチーム)とその他(Bチーム)に別れ、人間関係まで2つに別れ、服を着替えたり、荷物を置くエリアも別々に固まっていました。
ちなみに自分はBチーム。
サッカー自体は好きでしたが、部活の実力社会が人間関係にまで影響して、サッカーを楽しめていなかったと思います。
そんななか、中学3年のとき指導してくれた先生から、最初に指導されたことは一生忘れません。
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チームメイトがドリブルしようとしてボールを取られたとき、「おい、なにやってるんだ!下手くそ!」なんて言っているヤツは本当の馬鹿野郎だ。サッカーのこと何も分かってねえ!サッカーはチームプレーなんだ。なんでお前がパスを受けられる場所に走って、チームメイトがわかるように声出してパスをもらおうと思わない?自分の上手さを自慢したいだけなら、ココから出ていけ!それはサッカーじゃねえ!このタコ!
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当時の自分には目からウロコでしたし、非常に感激しました。
この日以降、チームはレギュラーも控えも心が一つになりました。
ベンチのメンバーは水の準備や声掛けで精一杯レギュラーメンバーをサポートし、レギュラーメンバーもベンチメンバーに敬意をはらい、まさに一つのチームでした。
結果、42年ぶりに中学校の県大会(広島県)に出場でき、最高の思い出になりました。
チームのために自分は何をできるのか。
一人ひとりが考えて行動し、お互いに敬意を払える関係ができれば、強いチームになるだけでなく、一人ひとりの心も満たされるんだと思います。
ただ、そもそも小学校・中学校の部活の目的が勝つことに偏重すると、全体として子供たちの成長に良くない影響も大きくなると思います。
いま自分がサッカーを趣味としてやっていないことを考えると、燃焼しすぎて長い人生のパートナーになるような付き合い方にならなかったのかなとも思いますし、事実高校に進学(中高一貫でした)して指導教師が変わると、多くの同級生メンバーが失望してサッカーを辞めてしまいました。
部活の目的も様々であっていいと思います。
上手くなって勝ちに行きたい子もいれば、純粋に楽しみたい子もいる。友達と一緒にいたいだけの子もいる。
そういった選択肢が提供され、各々の選択をお互いが尊重しあえれば、一人ひとりにとって輝く世の中になると思います。
下記記事、なるほどと思う所ありリンク貼ります。