今年の秋田県の除雪費は大雪の影響もあり74億円
他にも各市や企業、個人での除雪と雪かきが発生します。
さらに、派生的に暖房費、自動車の冬タイヤ交換、冬季の耕作ができなかったりといった費用や制限が発生し、物流の輸送コストも増大します。
私は雪のほとんど降らない場所で生まれ育ったので、雪国では雪が降らない地域と比べて、追加の出費と時間が取られるなという印象があります。
これのハンデ(時間・労力・資金)を他の分野で挽回しなければ、雪の降らない地域に差をつけられます。
逆に言えば、ハンデを他の分野で挽回できれば全国的な競争力がつくはずです。
約10年前に北欧のフィンランド(ヨーロッパで言えば日本の東北地方の位置)に約1年間留学していましたが、高い幸福度、所得、教育水準、技術力、高福祉を実現していました。
これらは、全てつながっていて好循環のループを作ることが非常に大切と感じました。
※分かりやすいところでいうと、今の日本のインターネット・IT活用度は10年前のフィンランドよりも低い印象です。
もちろん、すべてバラ色ではなく負の側面もありますが、大いに参考になります。
これは、他のスウェーデン、ノルウェーといった北欧地域にも当てはまります。
一方でEU加盟国は基本的に移動の自由があるので、域内競争にさらされています。
競争力がない地域はドイツ、イギリスなど競争力のある地域(日本なら東京・大阪)にどんどん人が流出します。
その典型が以前、旧ソ連の社会主義陣営にあった東欧のルーマニアやブルガリアといった諸国。
どちらかというと、いまの北東北地域が抱える問題はこちらに近いのかなと思います。
いかに自立し、意志を持ち、創意工夫して好循環を生み出せるか。
この点が鍵になるはずです。