令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

雪国の宿命と可能性(ヨーロッパとの比較)

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湯瀬駅付近

今年の秋田県の除雪費は大雪の影響もあり74億円

他にも各市や企業、個人での除雪と雪かきが発生します。

さらに、派生的に暖房費、自動車の冬タイヤ交換、冬季の耕作ができなかったりといった費用や制限が発生し、物流の輸送コストも増大します。

私は雪のほとんど降らない場所で生まれ育ったので、雪国では雪が降らない地域と比べて、追加の出費と時間が取られるなという印象があります。

これのハンデ(時間・労力・資金)を他の分野で挽回しなければ、雪の降らない地域に差をつけられます。

 

www3.nhk.or.jp

 逆に言えば、ハンデを他の分野で挽回できれば全国的な競争力がつくはずです。

約10年前に北欧のフィンランド(ヨーロッパで言えば日本の東北地方の位置)に約1年間留学していましたが、高い幸福度、所得、教育水準、技術力、高福祉を実現していました。

これらは、全てつながっていて好循環のループを作ることが非常に大切と感じました。

※分かりやすいところでいうと、今の日本のインターネット・IT活用度は10年前のフィンランドよりも低い印象です。

もちろん、すべてバラ色ではなく負の側面もありますが、大いに参考になります。

これは、他のスウェーデンノルウェーといった北欧地域にも当てはまります。

wired.jp

一方でEU加盟国は基本的に移動の自由があるので、域内競争にさらされています。

競争力がない地域はドイツ、イギリスなど競争力のある地域(日本なら東京・大阪)にどんどん人が流出します。

その典型が以前、旧ソ連社会主義陣営にあった東欧のルーマニアブルガリアといった諸国。

どちらかというと、いまの北東北地域が抱える問題はこちらに近いのかなと思います。

www.world-economic-review.jp

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人口増減 統計局HP 平成28年10月1日現在

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ル・モンド・ディプロマティークより

 

いかに自立し、意志を持ち、創意工夫して好循環を生み出せるか。

この点が鍵になるはずです。