令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

2/1, 2 視察報告 福島県相馬市、伊達市

少し前になりますが、2月1日〜2日にかけて、所属する全国若手議員の会東北ブロックにて、福島県相馬市、伊達市で視察研修がありました。主な研修内容の報告です。

相馬市役所にて 〜東日本大震災〜 相馬市の災害対応と防災対策

相馬市役所では、震災時の対応や現在の体制等について、スライドを使いながら説明いただいた。相馬市では災害時相互協力協定が、震災前3自治体、震災後11自治体と、新潟〜九州に至るまで網羅的に締結していた。いっぽうで鹿角市は、調べた限り秋田県および県内25市町村のほか、包括協定としての東京都葛飾区のみで、大規模災害時には県内からの応援は見込めない状況も想定できるため、今後より多くの県外自治体との協定締結を進めるよう促す必要があると感じた。さらには、協定締結自治体との交流による関係性の維持取り組みや、備蓄倉庫内に、震災時にどの自治体から何を援助してもらったか、わかるようなパネルが設置されており、日頃から過去の恩を忘れない取り組みが印象的だった。

 

伊達市 旧小手小学校簡易宿泊所 おての里 きてみーなにて

伊達市 旧小手小学校簡易宿泊所 おての里 きてみーなにて② 客室の状況

伊達市 旧小手小学校簡易宿泊所 おての里 きてみーなにて③

伊達市において、旧小手小学校簡易宿泊所「おての里 来てみーな」の、廃校利活用事例を視察した。サイクリングに特化した簡易宿泊所で、室内および建物外にスタンドを完備、自転車のレンタルなどもできるようになっている。市民と市外民で価格設定が異なる。鹿角市の場合は、冬季は雪のため、自転車客は見込みにくく、スキーや屋内スポーツとの組み合わせが鍵になると感じた。また、廃校になる学校は基本的に郊外にあるため、朝・夕の食事の提供体制は十分考慮して設計することが必要であると感じた。オープン6ヶ月、収益性としては、課題があるように感じたが、今後の伸び代も期待でき、モニタリングしていきたい。

 

道の駅 伊達の郷りょうぜん

 

道の駅 伊達の郷りょうぜん セルフ式レストラン

最後に道の駅りょうぜんを視察。東北中央道のIC付近に立地し、年間売上は5億6000万円ほど(あんとらあは約3億円)。券売機式のレストラン、ベーカリー・スイーツ等の店舗、産直+スーパー的機能、観光案内、トイレが一つの建物で完結するコンパクトな作りで、隣接するハウスでいちご狩り体験も実施するなど、立地、施設機能、提供コンテンツの充実としっかりとした戦略を実感した。