令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

笹本の一般質問 ④選挙区再編等の影響と今後の対応について

◯今年の参議院議員選挙から適用された、選挙区再編と大幅な投票方法変更について (制度変更の影響と今後の対応)
【笹本質問】今年度から46投票区が6投票区に再編の上、共通投票所とされたが、今年の参議 院議員選挙における投票率は県内自治体の最低の49.12%であった。制度変更に伴う影響についてどのような検証を行ったのか、また今後どう改善していくのか伺う。

選挙管理委員会委員長答弁】笹本真司議員のご質問にお答えします。 変更に伴う影響の検証と今後の改善についてでありますが、 参院選の投票結果の分析では、全体的に投票率が下がっておりますが、複数の投票区で再編後に投票所が遠方になった方々が、再編前と投票所までの距離が変わらない方々を上回る投票率となっており、投票所の減少が投票率低下の一因であるにしても、投票所減少以外の要因も投票率低下の結果に大きく表れたものと考察しております。(※)
選挙管理委員会では、今回の投票率低下を重く受け止め、共通投票所による利便性を確 保しつつ、今後の選挙における投票率向上を図ることを目的に、今年の12月末までに「(仮称)鹿角市投票率向上推進計画」を策定することとしており、この策定過程の中で、改善策を検討し、取組みを進めてまいります。

 

(※)に関して

◯注意点

・厳密には、今回投票所までの距離が変わらない地域有権者投票率がもともと投票区再編以前から低い可能性あり、前回からの減少率での議論が必要。

投票率への影響因子

<投票制度変更要因>

①投票日当日の投票所削減(46→6)と共通投票所化、それに伴いポスター掲示板数が約5分の1、移動支援等なし【鹿角市独自】

期日前投票会場は前回は公示日当日から7〜8箇所開設→今回は市役所のみ公示日翌日から開設し、残りの施設は6日前、3日前【鹿角市独自】

③大幅な制度変更に関する周知不足【鹿角市独自】

<社会環境の変化>

④前回は令和元年(コロナ拡大前) → 今回はウィズコロナ【日本全体】

⑤全体として有権者の関心が高まらなかった【秋田県全体】(全国投票率は前回参院セ選より上昇)

 

選挙管理委員会にて【年代別投票率】、【有権者期日前投票者・当日投票者数の推移】 が、こちらのページにまとめられています。https://www.city.kazuno.akita.jp/material/files/group/21/HP_2.pdf

【年代別投票率】:年齢が上がるほど投票率の低下が大きい(60代で△約9%)

有権者期日前投票者・当日投票者数の推移】:期日前投票率の低下は△約0.9%、当日投票率の低下は△約5.5%

投票率低下は、年配者の当日投票率の減少が大きな要因

 

①~⑤の要因が絡み合うので、投票率低下の原因を深く分析するには、アンケート等で当事者に直接聞いてみるしかないと思われます。また、多くの方が批判的な声を上げている理由としては、制度変更の中身(投票所削減数の多さ、移動補助等なし)もありますが、コロナによる制約等あったものの結果的に「決定までの問題意識の共有、決定後の周知共有」が十分でなく、市民全体の納得感が十分でなかったところも大きいかと思います。