議会運営委員会にて、官製談合再発防止に関する要望書案に関する意見がだされた際、無会派から別途出された提案に対する審議がありました。私は議会運営委員ではありませんが、傍聴しましたので以下、議論の結果です。
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①市への要望書だけでなく、議会としての主体的な行動、不正防止対策 (チェック能力向上、予防措置)を全員協議会等で議論すべき。
→議員個人個人で勉強、対応すればよい。
②職員の受ける入札談合防止研修やコンプライアンス研修の受講。
→同意。市に協力要請。
③市から補助を受けたり利害関係にある団体の役員となることを控える。→鹿角市議会議員政治倫理条例への明記または申し合わせ。
→趣旨としては概ね同意するが、条例等で定めるとなると明確な定義が必要となり運用が難しい。現状のまま都度問題ないか事務局への問い合わせ等で対応。
④市と共に談合の当事者である建設業界への具体的な再発防止対策の働きかけ。
→市議会としての立場からの越権行為となるので、この提案は取り扱わない。
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<笹本の意見>
①に関して
議会全体としての課題なので、会派を超えて議論の場を設けるべきだし、議会としての主体的な行動を打ち出すべきと私は思います。
②に関して
賛同を得られてよかったと思う反面、市が再発防止策として職員のコンプライアンス研修を決めた時点で、すぐに提案すべきだったと反省。
③に関して
こちら、他の自治体例では以下のような対応をしているところがあります。明確に定めるのが難しければ、公表という形での透明性・チェック機会の確保がいいのではと思います。
○東松島市:市議会議員は市の補助団体への役員就任はしないものとする
http://www.city.higashimatsushima.miyagi.jp/index.cfm/31,939,c,html/939/shiryou3.pdf
○庄原市:申し合わせにより、補助金等交付団体・指定管理受託団体等の市議会議員の役員への就任状況を公表
④に関して
たしかに議会としての権限・範囲を超えるところかもしれません。
結果的に理解が得られるもの、得られないものありましたが、②に関しては採用されたわけですし、今回のように無会派からだけでなく、もっとたくさんの議員の方から意見を出して、会派関係なく話し合えばより活性化するのではないかと思います。今のやり方だと意見がなかなか出てきにくいと感じるので、基本的に議会改革検討委員会でも、今回の提案でも、全員協議会での話し合いを提案しています。