令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

無会派議員3名に対する議長からの要望書への回答について

 

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2022年2月26日 秋田魁新報 22面

チェックリストに入っていない、審査項目に入っていないといった方法論ではなく、議会の”行政のチェック機関である”という存在理由に照らした観点からの回答がいただきたかったというのが、個人的な感想です。市政に責任ある存在としてどう向き合い、どう行動するかというところを、多くの市民の皆様は見ているのではないでしょうか?

結果的に今回の事件を防げたかどうかは別として、議員個人として「市の入札が適正に行われているか、審議内容に入っていなくても、もっと注目すべきだった」という反省は、一個人としてあります。

指示されたことだけを忠実に履行することが求められる存在であれば、不可能という回答は正しいと思います。

ただ、議会が具体的にどのようにチェック機能を果たすかは、法の範囲内で議会自身で決められますし、制度や運用以外にも各議員の仕事の結果が反映されます。責任と権限を持つ存在としての回答として相応しいのかどうか、私個人としては疑問ですが、議会の他の議員の方々の意見も聞いた上での回答ということですので、それは事実として受け止めます。その上で、私として何ができるか、しっかり考えて行動したいと思います。

 

<参考>

全国町村議会議長会[編]の議員必携(第11時改訂新版 学陽書房)の11ページには、議会の使命としてこう記載されています。

「2 議会の使命

 このような地位に立つ議会の使命は、果たして何であろうか。それは、二つ挙げられる。その第一は、地方公共団体の具体的政策を最終的に決定することである。

・・・(中略)・・・議員は本会議や委員会での質問、質疑、修正等を通して、政策形成過程に参画し、予算、契約、条例等の審議において最終的な政策の決定、すなわち地方公共団体の意思決定を行っているのである。

・・・(中略)・・・

  その第二は、議会が決定した政策を中心に行う執行機関の行財政の運営や事務処理ないし事業の実施が、すべて適法・適正に、しかも、公平・効率的に、そして民主的になされているかどうかを批判し監視することである。・・・(中略)・・・

 地方議会の構成員である議員は、以上のことを十分理解し、よくその職責をわきまえ、行動することが要求されることをまず認識すべきである。」

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