令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

議員報酬・政務活動費に関する議論1 〜私の見解〜

議会に関して皆様から多く意見を頂戴する内容について、議員定数と同じくらい反響があるのが議員報酬および、政務活動費についてです。

議員数や議員報酬額に対する市民の方からの疑問の声は多いと感じています。私としては、議員定数削減や報酬の減額はやむを得ないと思います。一方で、議員活動に応じて支払われる政務活動費に関しては上限金額(現状年間上限6万円)を大幅に増やすことと使用条件の緩和を希望します。その代わり、報告書を毎月提出し、翌月中には公開することで、あとは市民の皆さんに内容を評価してもらう形でどうでしょうか。疑問の本質は、議員報酬額自体ではなく、議員の働きが報酬額に見合っていないと感じる点ではないかと思います。だとすれば、以上のようなアプローチが一番理解を得られやすいのではないかと思います。ちなみに、同水準の自治体ですと月額1万円〜1.5万円が多い印象です。

【参考】新聞折込による活動報告にかかる経費

”議員が何をやっているのかわからない”というご意見をよく耳にしますが、鹿角市2万9千人のなるべく多くの方への周知方法の一つとして、市民の方への活動報告を新聞の折込に入れる場合、1回あたりだいたい8万円かかります。(計算条件は以下の通り)

・A4版の活動報告を両面カラー印刷→1枚10円くらい(品質による)

・配送費→1枚4円(さきがけ新報、さきがけ折込センター

・配送数→5610(さきがけ新報、鹿角市内配送世帯数2022年2月現在 さきがけ折込センター

よって(10+4)x5610=78,540円

議会は年4回ありますので、議会のたびに同様の方法で折込を入れようとすると、年間30万円程かかります。他の新聞社にも入れれば、もっとかかります。公式に配布される議会だよりもありますが、1議員の活動を伝えられる内容は極めて限定的かと思います。

 

私の報酬額についての考え方

鹿角市は広いので、毎日色々な方にお会いすると、ガソリン代や電話代、会食費もかかります。やはり一緒に飲まないと打ち解けにくい、ホンネを聞き出しにくいという面もありますが、公私の線引がつきにくい活動は正直多いです。報酬額には議会での活動以外に、こうした政治活動の要素も反映されていると思います。議員の働きについては次の選挙で判断されることになりますが、競争率が低く、毎回選挙に当選しやすい環境であれば、選挙が担う監視機能が働きにくく、報酬の利用実態も”私”に偏りやすくなる側面はあるかもしれません。

次の記事では、鹿角市の実際の議員報酬額・政務活動費に関してもう少し詳しく解説します。