議会改革検討委員会にて、「政務調査費の月額5000円から1万円への増額が望ましい」とされた提案ですが、その後の議会運営委員会にて、市長への政務活動費の増額要望時期について、
市長への要望の前に、
・「月額 5,000 円から 1 万円への増額とした根拠を明確に表すべき」
・「現在のコロナ禍や物価高騰の影 響等により未だ市民生活が不安定な状況で、政務活動費の増額について市民の理解を 得ることは非常に難しいと考えられる」・
「今後、改選期に向け、議員定数・ 議員報酬についても引き続き検討していく中で、改選後の議員報酬の見直しと政務活 動費の増額について併せて市長に要望することが望ましい」
などの意見が出され、その結果、議会改革検討委員会での決定は最大限尊重しながらも、実際に現行の政務活動費では不足しているという根拠となる理由や数字等(実績額等)の提示のほか、市民説明会等で市民の理解を十分得ながら進めていくべきとの考えから、次期改選後の 令和 7 年度からの増額を目指し、引き続き議会として検討していくこととなりました。
私としては引き続き実現に向けて活動すると共に、政務活動費上限額以上の経費も報告書に計上するなど、活動経費の透明化に努めていきたいと思います。
私が議会改革検討委員会に今年追加提案し、議論していただいた「議員の政務活動費の増額」に関して、現状の5千円から1万円に増額が妥当という結論に達しました。
正式には記事にあるように、市長への要望など手続きが必要です。
提案の提出方法として意識したのは、「しっかりとした根拠データとストーリーをつける」ということでした。具体的には、、、
・秋田県内自治体での政務活動費支給額が、鹿角市では最低水準であること
・報酬と違い、具体的な活動に応じて支給される政務活動費は理解が得られやすい
・本来の目的である議員の能力向上につながれば、好循環につながる
(こちらでグラフなど使用して詳しく解説)議員報酬・政務活動費に関する議論2 〜鹿角市の現状〜 - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita
どんな議論も、最後は感覚的なもので意見表明となりますが、その前提として客観的データをしっかり提示することで、共通認識が形成され議論が発散せず、焦点がぶれにくくなります。これに関しては、先日の秋田市の研修
11/6 秋田県市議会議長会市議会議員研修 〜地方議会の話し合いと政策づくり〜 - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita
でも講師の方が強調していたので、再確認できました。
ただ、議員個人が一つの提案にあたって調査するのは、非常に手間と時間がかかることです(市議会議員の報酬体系では政策秘書などとても雇えないので)。
これも、研修の際に講師がおっしゃっていたことですが、議会事務局の機能を政策提言や必要な調査に積極的に活用させていただくことが、次のステップと考えています。
当然、業務負担が増大することになるので、市長に人員確保など機能強化をお願いすることも考えられます。
議員定数の議論に関しては、議会事務局の方に調査いただき、鹿角市の立ち位置を把握するための一つの指標を示していただき、議論が分かりやすくなったと感じました。
こうした資料や議論も、積極的にHP上で開示したり説明の機会を作れば、議員個人や会派ではなく、「議会」としての活動を積極発信できるとともに、市民の理解も進むのではないかと思います。
◯その他、過去の政務活動費に関する私の記事はこちら↓