令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

8月23日 産業建設委員会 まちなかオフィス利用に関しての議論の詳細

昨日、産業建設委員会がありました。

下記のとおり、まちなかオフィスの利用に関して、きりたんぽFMの記事がでています。

概要は引用の記事をお読みいただくこととして、

記事の下記の部分

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「この会社ではレンタルオフィスを利用する従業員の人数について、当初で3人、3年めで6人としていて、議員側からは、以前入居していたIT企業が40人程度で利用していた広いフロアを今回提供した理由が問われました。」

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に関しては、もともと市民の方から問い合わせを受けて、私がした質問ですので、詳細を報告します。

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2021/8/23 きりたんぽFM記事 

レンタルオフィスに再エネ会社が入居 鹿角市 │ 鹿角きりたんぽFM

 

まず、まちなかオフィスの概要や、入居状況はこちらです。

 

まちなかオフィスのレンタルオフィスA・Bがあり、HPによるとAは50人規模、Bは30人規模を想定しています。

今回、レンタルオフィスAに50名弱で入居されていた株式会社CTEさんの移転(集約?)に伴い、新たに募集されたところ、株式会社エイブルさんに入居が決定し、7月26日に入居許可。

 

市民の方から、「新しく事業をしてくれるということで入居自体は好ましいと思うが、3名しかいないのに、なんであんなに大きな部屋を貸すの?」という相談を受けていました。

ちなみにHP記載の通り、市外企業が鹿角市に新規進出する場合は、入居から5年間使用料は無料の扱いとなっています。

委員会で市から提出の資料では、3年目の計画も従業員数6名とのことで、レンタルオフィスAの貸し出しはやはり広すぎると感じ質問しました。

市の説明としては、記事にも記載の通り

・申請企業が1社のみであった。

※質問したところ条例に合致しない目的(改装改築にともなう一時的な利用)での相談は1社あった

・今後の産業発展が図れる。

など。

 

ここから少し議論を発展させて、なんとな〜く感じる”違和感”として2点の問題提起

1.機会の損失/不公平性の懸念

仮に今後従業員15人とか、もっと多い条件で進出を考える企業があった場合、現状ではスペースは十分あるにも関わらず、レンタルオフィス自体は”満室”となっていると、その企業は入居することができず、市にとっても企業にとっても望ましくない状況では?

2.提供環境がニーズに合っていないのでは?

レンタルオフィスA・Bともに、現状では想定利用人数を大きく下回る人数での利用ということを考えると、そもそも、潜在的にまちなかオフィスを利用したい企業の需要は30人〜50人規模より少ないのではないか?むしろ10人規模のオフィスを多く貸し出すほうがスペースの有効利用にもなり、市にとっても企業にとっても望ましいのでは?(ついでに、パーテーションを簡単に撤去でき、広さはある程度調整可能にするとか)

 

市からの回答)

・HPでは満室の記載だが、産業活力課に相談してもらえれば柔軟に対応したい

・スペースの最適化に関しては今後の検討課題。

 

今後について

まちなかオフィスの使用目的、条件、設備などは”鹿角市まちなかオフィス条例”などで規定されています。そんなに量は多くないので、関心あれば下記より閲覧してみてください。

https://www.city.kazuno.akita.jp/section/reiki/index_031.html

「条例に定義されている情報サービスとか新産業にこだわらなくても、人の出入りが増えることのほうが重要じゃないか!」とか、色々意見があるかもしれません。

いますぐにというのはなかなか難しいかもしれませんが、今後市民のみなさんが、このオフィスの利用方法を修正・再定義したい場合、このあたりも具体的に意見交換していきましょう。

ご意見・ご提案お待ちしております。
 

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2021/8/23 産業建設委員会 まちなかオフィス入居企業の概要 資料1