表題の講演をZOOMにて視聴しました。
(※まとめはこの記事下部の<このウェビナーで得た観点>にて)
水道料金、水道施設、地下水、流域治水、雨水利用、国際貢献等の観点から専門家が論点を提供して認識を深めました。
私がこの視聴をするにあたり念頭においたのは、「鹿角市の持続可能で最適化された上下水道のあり方」です。
例えば、鹿角市の上水道料金ですが、このまま行くと人口減少等の影響で20立米使用時で1ヶ月あたり 4240円@2018年 → 6989円@2043年(料金改訂率+65%)という推計があります。
下水道に関しても同じように値上げが予想され、直近ですと2023年10月より値上げされる予定です。
※鹿角市の下水道についてはこちらで分かりやすく説明されています。かづの下水道だより/鹿角市
EY新日本有限責任監査法人 水の安全保障戦略機構事務局 人口減少時代の水道料金はどうなるのか? 研究結果(2021版)を発表 | EY Japan 掲載資料より秋田県自治体を抜粋
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<このウェビナーで得た観点>
【設備体系】現状では水の供給は集約型(浄水場で一括処理→水道管網で配水)だが、人口密度の低い地域ほど分散型とのベストミックスを考えるべきでは?
【合意形成】これまでの水道行政は、職員の頑張りによる一方通行だったが、人口減少社会を迎え住民も議論に参加(決断はあくまで首長)して納得感のある合意形成が求められる
・20名程度、年7回程度、1回あたり2000円程度の謝礼、参加時の託児支援など参加しやすい体制。
・職員のスキルアップにもなっている。能力を高めるため、ファシリテーション、グラフィックレコーディングなどの研修に積極参加とのこと。
詳しいプレゼン資料:https://www.hit-u.ac.jp/kenkyu/file/27forum3/YOSHIOKA.pdf
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【参考資料】
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なお、近い将来、上水道行政の管轄が厚生労働省から主に国土交通省に移管され、下記のように変更になるそうです。(水道行政移管へ 国交省、整備・管理全般 環境省、水質基準策定等 | 日本水道新聞 電子版)
【令和6年4月より】上下水道=国土交通省+環境省(水質関連)