令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

4月12日 全員協議会 鹿角市職員による公金等の着服事案について

1ヶ月半近く更新しておらず、申し訳ありません。。。

【今回の記事で言いたいこと】

・市役所の組織体質の改善が求められていると感じる理由。

・笹本が市議会議員として取り組みたいこと。

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先週、大きく報道された下記の事案について、4月12日に全員協議会が開催されました。

男性職員がスポーツ事業費など約630万円着服で懲戒免職 秋田・鹿角市(秋田テレビ) - Yahoo!ニュース

<事象>

・30代の教育委員会スポーツ振興課職員

・5月24日〜2月7日にかけて19回にわたり、4つの口座から引き出し、残高不足にならないようにするなどのため、9回入金もしていた(※)

※適切な入出金とと不正な入出金が両方含まれている可能性あり。

※口座:十和田八幡平駅伝競走全国大会委員会、チャレンジデー鹿角市実行委員会、職員でつくる親睦会・同好会 →いずれも、市の直接の管轄ではないが、準じた管理とされるべき資金

・委員会監査を控え、書類の不備をチェックした同僚職員により不正が判明

・令和5年3月30日に全額弁済

・令和5年4月11日付で当該職員を免職処分

地方公務員法第32 条(法令等に従う義務)及び第33条(信用失墜行為の禁止)の規定に違反。

→同法第29 条第1項第1号 (法令等に違反した場合)、第2号(職務上の義務に違反した場合)及び第3号 (全体の奉仕者たるにふさわしくない非行をした場合)の規定に基づき懲戒処分 として免職

・その他、教育部長訓告、上司2名に減給10分の1(2ヶ月)

・市長、副市長、教育長についても、4月26日開催予定の臨時議会にて減給処分等の提案が行われる見込み

 

<原因>

【直接原因】

通帳・キャッシュカードの金庫からの入出時のチェックや、使用記録(利用時間、入出金額、目的等)の不備など、組織としての入出金の管理ができていなかった。

【間接原因】

平成14年、28年に類似案件があって以降、再発防止策が機能していなかった可能性。

 

笹本が市議会議員として取り組みたいこと

・今後、常任委員会や本会議の一般質問等の機会を利用して、鹿角市の実施する最初防止策の策定、実施状況のチェックをする。

鹿角市として警察に被害届を出すかについても、結果的に出さない場合はその理由についてもチェックする。

<踏み込んで考えた時に必要だと思うこと>

昨年6月の一般質問で、監査報告書にて「服務関係簿冊等の管理を毎回指摘しているのに、多くの課で改善が見られない」という内容について問いただしました。

6/14 一般質問 入札事務・監査報告書・かづのパワー - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita (参照新聞記事内)

「改善する」という趣旨の回答でしたが、結果的には北鹿新聞4月12日付の朝刊の1面で報道された通り、「簿冊管理改善見られず」であったようです。

下記に報告書抜粋を表示しましたが、「各課とも適切な事務処理に努めている旨の報告がなされているが、実態が伴っておらず、改善が見られていない」と厳しい口調での記載あり、議員としても表面的な質問ではなく具体的に踏み込んだ指摘が必要と感じています。

今回の着服事件も、こうした監査報告書の指摘も、本質的には組織体質の改善が求められていると感じます。

もちろん、職員の皆様は、日々市民のために業務に励んでくださっていると感じていますので、業務内容のメリハリ、働きやすい職場環境、業務を円滑に進める体制を整備しながら、職務上重要な部分の道は外さないということです。

令和4年度定期監査報告 4ページ 序文より抜粋

定期監査報告書はこちらで公開されています。→ 令和4年度定期監査報告/鹿角市