令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

10/22 熊出没対策点検調査@湯瀬

今年は鹿角市に限らず、全国で熊の出没が頻発しており、人や作物への被害が多数報告されております。

鹿角市の温泉地の1つである湯瀬においては、紅葉シーズンであることもあり、全国からの宿泊者数が、地域住民数の2倍以上になっています。

そのため、住民はもちろん、遠方から鹿角にお越しの旅行者に被害があっては大変だという危機意識のもとで、色々と地域の方からご相談を受けておりました。

そこでこの度、秋田県自然保護課、鹿角市農地林務課の専門家のご協力の元、自治会や宿泊施設において、熊の出没対策点検を実施しました。

目的は、対象地域を歩きながら、栗、柿、クルミ、ドングリ等の木々の確認、熊の痕跡確認を行い、熊の出没を抑制する対策をできる限り行動に移すことです。

主な確認結果は以下の写真にまとめましたのでご覧ください。

調査を受けての具体的な行動としては、

・栗が大量に落ちていた場所では、熊が寄りつかないよう、その日のうちに自治会の方々の手で回収されました。

・宿泊施設の敷地内や周辺でも、栗の木の伐採やその他対策が取られることになりました。

・今回の調査結果を回覧板で自治会員と共有して注意を促す(栗のシーズンが終わると、次は柿も被害が出始めているとのことです)

・もともと敬老会で実施予定であった鳥獣に関する講習会の対象を、自治会員全員に広げられるとのことです。

 

※熊対策に関しては、こちらのサイトも非常に参考になりますのでご覧ください。

ツキノワグマの生態と被害防止対策 | あきた森づくり活動サポートセンター

点検開始

集落内の栗の木の周辺確認

熊が栗の実を食べた痕跡

熊の糞(栗を食べているので黄土色をしている)

熊道の確認

熊が栗を食べるために木に登って枝を折った跡(熊棚) 葉が枯れているのがわかる

熊が栗の木に上り下りした爪痕

折られた枝に残る熊の歯の跡。口で枝をくわえて、腕で折るそうです。

自治会館での打ち合わせ

旅館共同組合からの要請で、湯瀬渓谷遊歩道入口に設置された出没注意の看板

なお、鹿角市HPには以下のマニュアルが公開されております。

ツキノワグマ市街地等出没対応マニュアル/鹿角市

PDFの最後の2ページは参考資料として、”ツキノワグマ出没点検マニュアル ”が掲載されておりますので、参考になるかと思います。