令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

一連のあんとらあ騒動の全体像(時系列)

分かりやすさ重視で書くと、私の捉え方はこうです。

モノ言う株主(市長)が、公社に経営上の事柄に対する説明や対応を水面化で求めたが、満足しなかった。

次第に、株主による職権を行使した対応が増えたが、特に”仕入れの硬直化”に対する対応をめぐり、このままでは改革が進まないとして、”代表取締役を解任”をしたことで、議会を巻き込む場外戦に発展した。

心情的に議員の多数が公社側に賛同したため、辞職勧告決議が採択されたり、公社による4月以降の道の駅指定管理案が承認されないなど、収拾がつかなくなった。

株主は”本人から経営改革に協力する”という確認ができたとして、代表取締役の解任を撤回し、収拾を図った。

議会で、公社による道の駅指定管理案が承認された。

 

※一般的な「モノ言う株主」

【1分解説】物言う株主(アクティビスト)とは? | 河谷 善夫 | 第一生命経済研究所

 

 

<大きな時系列の流れ>青字は議会関連

【令和3年6月】過半数株主の代表者が現市長になった(以後”株主”)。

【令和4年7月】前年度決算報告を受け、株主は経営上の事柄について、これまでの代表者が指摘してこなかった様々な点について、かづの観光物産公社(以後”公社”)に水面下で説明、資料提供を求めた。

【令和4年9月〜10月】株主は公社側の対応に満足せず、外部監査を実施し、報告書が提出された。※議員にも12月に配布 → 調査報告書の内容はこちら

【令和4年10月以降】株主は外部監査報告書に基づいて、公社に経営改善を求めた。

【令和4年12月】当時の安保議員があんとらあの改革を求める一般質問。

【令和5年6月】笹本より公社の外部監査指摘事項の改善状況に関する一般質問。

【令和5年9月】笹本より公社の外部監査指摘事項の改善状況に関する一般質問。

※ここまでは、議会からのあんとらあ経営に関する一般質問は、上記の3件のみと理解しています。

【令和5年9月】株主は代表取締役にプラザの影響がある限り、経営改革が進まないとして、株主総会で解任案を出した

解任について、そもそもの判断、法的手続き面、進め方などさまざまな側面から関係者から反発が起こった。以後、市議会でも何度も全員協議会(市から議会への説明機会)が開催される。

【令和5年10月】取締役会で副市長が公社の代表取締役に。

※公社側は総会の有効性を確認する必要があるとして、登記の変更を副市長の代表取締役含めて実施しない状況が続く。

【令和5年12月】12月定例会であんとらあの件に関して複数議員からの一般質問。

【令和5年12月】道の駅かづのの令和6年度からの指定管理案が継続審査となる。

【令和5年12月】市議会で市長の辞職勧告決議。

【令和5年12月】公社取締役会にて、株主総会の決議は無効として代表取締役の継続を確認し、副市長の代表権を取り下げ。

鹿角市は解任決議は有効という立場で、解釈のねじれが表面化する。

【令和6年2月】公社代表取締役から提出された、市長発言や外部監査報告書の調査を求める請願書を趣旨採択(笹本は当事者で解決すべき案件として不採択の立場で反対)

※公社代表取締畠山氏名義(市の立場は副市長舛屋氏)での請願書として趣旨採択している。

【令和6年2月】議会運営委員会にて調査が開始

※まずは、書面による聞き取り調査。期限は特に設けられていない。

【令和6年2月】株主(鹿角市)は事態を収拾するためとして、改革を進めるという確認ができたとして解任案を撤回

【令和6年2月】代表取締役名を畠山氏に変更された上で、公社による道の駅かづの指定管理案が可決