令和3年4月より鹿角市議会議員の笹本真司です。活動情報を発信します!

1/26 全員協議会 かづのパワー

4月に再開予定のかづのパワーの現状と今後の方針について、臨時議会のあとの全員協議会にて市執行部から説明がありました。かづのパワーについては昨年2021年9月14日の全員協議会にて、「HTBエナジーと契約締結し、変動リスクの高い夏・冬を実質固定価格調達することで再開予定であり、必要な資金は銀行から融資で調達する方針」であることが説明されていました。その後、進捗については産業建設委員会にて都度質問することで、下記の通り確認しておりました。

全員協議会 かづのパワーの再開について - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita

9月15日 産業建設委員会の報告 2 of 3 その他の質疑(米の概算金下落・かづのDMO・かづのパワー等) - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita

11月19日 産業建設委員会(閉会中)の報告3 所管事項:産業活力課、都市整備課 - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita

12月10日(金)産業建設常任委員会1 所管事項 鹿角市エネルギービジョン概要など - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita

12月10日(金)産業建設常任委員会3 その他:米価下落対策の効果について、かづのパワーの進捗 - 笹本 真司@鹿角市議会議員 Sasamoto@Kazuno city, Akita

 

全員協議会で配布された資料はこちらに公開されています。

かづのパワーの電気小売事業再開に向けての進捗について/鹿角市

2021年10月ごろからの市場価格上昇に伴い季節限定での固定価格調達は結果的に割高になるため、仕入れスキームを見直し

仕入れ:市場価格(春秋)+固定価格(夏冬) → 固定価格(通年)

それにともない、、、

・料金電力メニュー:仕入連動型(春秋)+固定単価(夏冬)→ 通年固定

市場価格増加、HTBエナジー内部の事情から12月下旬に他のBGの検討開始と説明

・バランシンググループ(BG):HTBエナジー → みんな電力(UPDATER)1年毎に見直し

・かづのパワーと契約の53施設(市の施設)全体での東北電力の料金との比較:

約720万円かづのパワーの手数料を下げても最終的に約690万円増。市で電力料金として負担。2年間を考えている。

 

報道にある通り各議員からは、もともと昨年末に議会としてなんとか存続できないかという要請のもとに、こうして執行部にてなんとか再開に向けて動いている背景がある点の言及もあったものの見通しの甘さの指摘や、先送りしてはの意見多数。

市としてはまずはとにかく4月に再開し実績をつくることが大切とのこと。かづのパワーが営業することで構築されたさまざまな関係性、接点を途切れさせないことなど、定量化しにくいいろいろ背景があるのかも知れませんが、現段階では私も納得できていません。

 

私からの主な意見表明や、質問しましたが一番言いたいことはこれです。

<市の説明と運営力の疑問>

9月以降委員会で都度進捗確認して、HTBとの契約に至っていない旨確認していたがHTBと契約できない可能性については言及なかった(実際、11月委員会では12月上旬に締結予定、12月10日の委員会では12月中に締結予定と説明ありました)。毎回、懸念点が出るたびに今度は大丈夫という説明。こうして疑念が生まれると、その場の説明で理屈は納得できても、いざ営業が始まってからしっかりマネージメントできるのか疑問。市民は納得するでしょうか。また補填となったらなおのこと。(9月の委員会でも、いざというときの責任は明確にしてほしいと発言)12月下旬にHTBから急に説明があったような説明だが、約3ヶ月の間の過程で気づかないはずがないように思う。全体的に今回の方針変更はHTB側のせいだという印象を受ける説明だが、HTBかづのパワーのBG以外は受け付けない方針となっているという説明からは、かづのパワーとの関係には比較的誠意に対応されていたのではという印象受ける。

(個人的な印象は:担当職員がうすうす気づいていたなら、組織内認識共有などマネジメントに疑問。全く気づいていなければ根本的な運営力・判断力に疑問)